サクライグループはロール加工が得意な企業で、さまざまなサイズ・用途のロールを加工しています。その中では鉄鋼を薄く延ばす役割を担うものをはじめ、厚みを整える役割のものもあるようです。サクライグループは世界から注目される技術で、多くの産業ロールを加工していることが特徴です。
■サクライグループが加工するロールはワークロールとして需要が高い
サクライグループは株式会社桜井鉄工所、株式会社パイテック、株式会社伸明ロール工業からなるグループ会社です。この中でもパイテックは各工場でも需要が高い、ロールの仲間のワークロールを数多く加工しています。
だいたい平均すると3本以上のロールを使って圧延機が構成されているのですが、材質に接するロールのことをワークロールといいます。直接製鉄などを円柱状のロールで挟み込んで、薄くするか一定の厚みに整える役割があります。また、ワークロールを支えるロールのことをバックアップロールといい、たいていはセットの状態で圧延機に付属しているようです。
製鉄関係では日本の社会基盤といっても良いほど、ワークロールの需要がとても高く、ほとんどの圧延機で使用されているとのこと。素材が製紙やフィルムに変わっても、需要に大きな変化がないので、幅広い分野で使われていることがわかります。
■パイテックが加工するロールは生活の基礎を支える製品
圧延機に使用されるワークロールにスポットを当てていくと、圧延は金属の板などの素材を高速かつ連続して加工できる仕組みで、各素材を薄くすることには欠かせない機能だといいます。これまでは薄い金属の板は手作業やプレス機ではうまく作れませんでしたが、ワークロールを使用することで大量生産できるようになったのだそうです。
今では長さ1kmにもなる長い金属シートを作れるようになったので、さまざまな目的に合わせて加工できるようになったといいます。加工された金属シートは、生活の中でいたるところでさらなる加工を重ねて、日常生活に欠かせない製品となって活躍しているそうです。
■ロール加工の精度はほぼ完ぺき!
パイテックが加工するロール類は、真円度・円筒度・振れの誤差は0.001mmと、見た目には全くわからないほどの精度を誇っているのだそうです。サクライグループは長い間、原子力製品にも携わってきたようです。原子力製品はわずかな誤差もあってはならないので、その中で超高精度製品を手掛ける技術も培われてきたのでしょうか。
特にロールの表面を限界まで面粗度を高めた鏡面ロールは、サクライグループの加工技術の看板技術として高い評価を得ているようです。ミクロン単位でかなりシビアな誤差にも対応し、大きな製品でも高精度の鏡面加工を実施。さまざまな産業ロールの鏡面仕上げをしてきただけに、技術力には大きな自信を持っていることが伝わります。。